流される世論をどうにかしなくては! お話サロン報告

2月18日(土)「『安倍首相襲撃と国葬』とその後~日本政治の現在地を考える~」というテーマで朝日新聞論説委員 坪井ゆづるさんのお話を伺いました。

奥田雅子(左)坪井ゆづるさん、そね文子(右)会場はウェルファーム杉並4階集会室

法的根拠のない国葬実施、敵基地攻撃能力を備えるという防衛政策、廃炉への道筋も見えないままの原発回帰など、岸田政権は次々に問題を生み出しています。この政権を維持させているのは、力のない野党、忖度甚だしい官僚、重要な問題をも一過性の取り上げ方で済ますメディアなどの問題があることを詳しく説明してもらいました。そして、その背景にあるのが、冷めた世論です。

私は、政権が日本学術会議の6人の新会員の任命を拒否したというニュースを知ったとき、戦前の言論統制の歴史を思い浮かべ、とても怖いことだと思いましたが、世間の反応は私の周りでも鈍いものでした。

現代の若い方たちは、自分の問題意識をさらけ出したり、他者と熱く討論したりすることを嫌います。AIに頼る社会にあっては今後さらにその傾向が強まるのではないでしょうか。

将来への不安をつきつけられたお話しでしたが、岸本新区長の誕生により、若者の社会参加が増えることを期待し、杉並から新しい風を生み出していきたいと思いました。

(杉並・生活者ネットワーク会員 田中 みつ子)