年頭にあたって

そね文子(左)と奥田雅子

新年明けましておめでとうございます。

昨年は2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻により、まさか21世紀には起らないであろうと思われた戦争がはじまり、今もって終結に至らない事に恐怖を覚えます。

核戦争も辞さないとの脅しもあってはならないことです。

また、それに伴ってグローバル化によって当たり前になっていたエネルギーの供給さえも滞る事態になっています。気候危機でCO2削減もままならず原発への回帰も問題になっています。一人の独裁者による狂気とも思える行動が世界全体を震撼させていることに怒りを覚えます。

国内では安倍元首相が参院選の街頭演説中に狙撃され亡くなりました。あってはならないことですが、その後の調査で、犯人が統一教会信者の2世で関わりのある安倍氏を狙ったことが判明しました。そして多くの議員がこの宗教団体との深い関係性があることが分かりました。安倍氏の国葬も問題になりました。

そして何より驚くのは突然43兆円の防衛費と「敵基地攻撃能力」保持を表明し、原発政策の転換方針と、新規建設と60年を超す運転を認めることが発表されたことです。

全て順序が逆です。積み上げた43兆円でしょうか?また東日本大震災の教訓はどこに生きているのでしょうか。

経済は安定と言われた日本もついにGDPで台湾、韓国に抜かれてしまいました。

資源のない日本の宝は人材と言われていましたが、少子化が予想以上に進み、その若者たちを応援する仕組みができていません。2,3世の政治屋が予算を決めているようでは大きな変化を期待できません。

暗いことばかりお話ししましたが、私たちが住む杉並ではいろいろな変化がありました。

衆議院議員選挙に続き、区長選挙でも女性候補が勝利を収めました。

私たち生活者ネットワークが標榜してきた「地域主権」「情報公開」「参画」を主張する区長の誕生です。反対・反対では物事は解決しません。このことを理解する議員を増やしていくことが求められています。

2023年4月23日には統一地方選挙が行われます。この杉並では48議席のところへ100人が立候補の予定といわれています。多くの新人、特に女性たちが立候補することにより旧来の政治、議会を変えていきたいと思います。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

(杉並・生活者ネットワーク代表 藤田 愛子)