「小中学生のパラリンピック観戦中止を」緊急要請

8月27日、いのち平和クラブとして小中学生のパラリンピック観戦の中止を杉並区教育長と区長に対して求める緊急要請を行いました。

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21年8月27日

 

教育長 白石高士 様

杉並区長 田中良 様

いのち平和クラブ

新城せつこ 曽根文子 奥田雅子 けしば誠一

 

緊急要望書

 

10代の感染急拡大の中、改めて小中学生のパラリンピック観戦中止を求めます

 

明日8月28日から9月4日まで、区立小中学校児童生徒のパラリンピック観戦が実施されます。会派として、オリンピック・パラリンピックの児童観戦には問題点を指摘してきたところです。厚生労働省のまとめでは、未成年の新規感染が8月25日までの1週間で過去最多の3万4277人、一か月前の5.5倍に急増していることが判明しました。速報値によると10代が2万300人で全体の2割を超えています。区内でも家族が感染して子どもにうつし、無症状で学校や保育園で他のこどもや教員・保育士にうつす事例が増えています。

菅政権と小池都知事の政治的思惑で強行されたオリンピック・パラリンピックの開催によって、世界からも国内でも人流を引き起こし、デルタ株を含む感染が急拡大したことを医療関係者が指摘しています。都教育委員会の委員4人がパラリンピック観戦に反対しながら実施を強行したのは、オリパラの破綻を児童生徒の観戦によって取り繕うとするものです。杉並区の観戦実施が、結果的にはこれに手を貸すことになることを危惧します。

区内で800人から1000人が自宅待機を余儀なくされ、重症者が病院での治療を受けることが出来ないほど医療がひっ迫状況にあります。区の保健所で従事する職員の超過勤務の実態やBCP発令の中で通常業務が制限され応援が職員に義務付けられている折に、区が児童の観戦を実施することに、医療関係者や区民から不安や危惧の声が聞こえます。学校現場では校長や教職員の中から不安の声があることも聞いています。これ以上の感染拡大のリスクを高めることは控えるべきです。

昨日の教育委員会で、パラリンピック観戦に対する児童のPCR検査など感染対策が報告されながら、観戦の是非について議論されなかったのは残念でした。今からでも区立小中学生の観戦の中止について再考されるよう求めます。