生活者ネットは、議員活動において賞与ともとれる期末手当が支給されることはなじまない。また、議員報酬にしても、年俸制が望ましく、12で割って月ごとに支給されるのが良いと考え、下記のように意見を述べました。 区議会議員 市橋綾子
区議会生活者ネットワークとして、議員提出議案第6号について意見を申し述べます。
このたびの減額提案は、リーマンショックから1年、派遣村ができて1年、そして、景気の2番底が現実味を帯びてきたいま、社会状況と区民の生活実態を考えるとき、時宜にかなったものと、賛成するものです。
ただ、議員の期末手当に対しては、2007年12月の臨時議会においても述べましたが、議員の職務を考えた場合、常勤職員同様に賞与ともとれる期末手当が支給されることはなじまない、と私ども生活者ネットは考えます。
議員は常勤、非常勤いずれの職員とも違い、議員の報酬を労働対価とすることには違和感があります。はたして期末手当を支給される立場なのか、という疑問のもと、生活者ネットは議員には年俸制がふさわしく、それを12で割ったものを月ごとに支給されるのがよい、と考えており、見なおしの議論がされることを望みます。
地方自治法203条3項では、地方公共団体は期末手当を支払うことができる、とあり、支払うかどうかは各自治体の裁量に任されています。福島県矢祭町のように、議員報酬の日当制導入し、それと並行して期末手当を廃止したところも出てきています。
議会改革の議論が各地で始まっているなか、杉並区議会においても「議会改革に関する検討調査部会」を設置して、今年度は「議会基本条例に関する調査・研究」が始まっています。今後、議員特権との批判を免れない地方議会議員年金制度を含め、議員の役割とその職務、議員報酬のあり方など、議会にかかわる問題全般についての議論が必要になっていることを申し添えまして、賛成意見といたします。