マニフェスト選挙ということは、即ちマニフェストを4年間のうちにどのような行程で実践するのかということにほかなりません。私たち国民はそれをチェックしていくわけですが、どの大臣もマニフェストにそって「八ッ場ダムは廃止です」「後期高齢者医療制度は廃止します」と小気味よく明言するなど、政権交代ってこういうことなのだと実感しています。
八ッ場ダムについては、都議会議員時代の2004年3月予算特別委員会で「反対」の質疑をいろいろな角度から行いました。西の耶馬溪、東の吾妻といわれるような風光明媚なところをなぜ水没させるのか、と現地視察もしました。もちろん、実際に八ッ場ダムを廃止するのは容易なことではないのですが、どのように落しどころを見つけるのか見守っていきたいと思います。
しかし、計画が出来てから60年も経っているのに出来ない工事とは何なのでしょう?社会状況は大きく変わり、元の計画をごり押しする政権は交代したのですから、住民に寄り添った新たな発想が必要です。
政治が面白くなりました。民主党政権を育てると共に、私たちも更なる勉強が必要になってきました。 杉並・生活者ネットワーク代表 藤田愛子