このセンセーショナルなタイトルから始まった「善福寺川フォーラム」。今回で8回目を迎えました。これまでは、雨が降ると雨が下水管に入り汚水まみれの雨水が川に流れこむことが問題だとして、「雨水」「下水道」にスポットをあててフォーラムを開いてきましたが、今回は「川を遊び場に!」をテーマにしました。
2年前の9月4日、杉並を襲った集中豪雨により、杉並は2300世帯が浸水被害にあいました。東京都は神田川激甚災害対策特別事業として善福寺川、妙正寺川の河川工事を指定。環七より上流域の善福寺川の護岸改修工事が始まりますが、それとともに、川に接している区立済美公園と川を一体化(親水化)する工事が予定されています。
東京都と杉並区の担当者をお招きして、工事のお話を伺いました。
講師の進士五十八(しんじ いそや)さんは、『市民と川が近くなるためには、「河川(都)」と「公園(区)」が一緒にやらなければだめ!一緒にやるためには、区長が「一緒にやれー!」って言えばできる』こう言い切ります。
進士さんからは、
● 雨水を捨てるのではなく、大地に水を与える、という発想を。雨水をどうやって地面に返すかを考えればいい。
● 川は、土地が健康に生きるための血管である。
● 川はまちの骨格。川が見えない(浮き上がらない)まちじゃだめ。
● 健康な都市をつくるには地面に皮膚呼吸をさせなければ。どの家も雨を染み込ませることが必要。
都と区は、これから地域に説明に入るとのこと。杉並が誇る善福寺川。地域に暮らす人、また、善福寺川を愛する人の声で、都市河川である神田川に「遊び場」ができたら素敵だと思いませんか?
神田川ネットワーク/杉並区議 市橋 綾子
写真 下・左が講師の進士五十八さん