BSE問題が発生したとき、消費者を考えない作り手(酪農家)の存在はありえないということを学習したと思ったが、相も変わらず消費者無視の政治・行政が続いている。
そんな中で起きた中国から輸入「餃子」による中毒事件は、日本の食品の海外依存度、特に加工品の中国依存度の高さにまず驚かされた。そしてどの段階でなぜ薬物が混入したか消費者に全く分からない状況では、これらの食品を食べるのを止めることでしか解決の方法はない。しかし、それでは国際問題にまで発展しかねないことにもなる。
早急に福田首相の提言した消費者行政の抜本的改革がなされなければならない。スウェーデンなどで行われているオンブズマンと消費者庁が公取並みの権限を持つことによって国民の安全と健康生活を保障するしくみをつくるべきだ。
杉並ネット 代表 藤田 愛子