今回はそね文子、小松久子、市橋綾子の3人が、放射線の測定と保育園や学校の給食のこと(そね)、基本構想づくりへの無作為抽出市民討議、教科書採択について(小松)、原子力災害対策、再生可能エネルギーへの転換(市橋)、についての議会質問の報告をしましたが、参加者の多くが「こども・いのちネットワーク」や「杉並あんしんプロジェクト」の方がたで、関心事は放射能に関することが中心になりました。放射線測定を始めた区に対して評価する一方で、データの分析と評価、牛乳給食について、米飯給食、落ち葉のことなど多くの要望が出されました。
インターネットを使って、さまざまなところから情報をとっていること、それを仲間と共有しながら情報の質をも精査できるようになっていることが発言の都度感じられます。市民は日々学び、力をつけてきているのに、国や都、区がそれに追いついていかない。だから、それぞれの対応が遅いことに歯がゆい思いをしているのです。
NHKの首都圏ニュースで、放射線のことを気にしている人のことを「神経質派」、気にしない人のことを「おおらかさん」と言っていたとか。報道する方はどちら側に立つのでしょうか。せめて、NHKだけでも中立的報道をしていただきたいと思いました。神経質派を「こだわりさん」、もしくは、おおらかさんを「無神経質派」にすれば均衡がとれるのでは。どうでしょうか。(だめか?)
国では26日に食品安全委員会が開かれ、「放射性物質の食品健康影響評価の状況に関する情報」を出しています。
ワーキンググループの結果概要を見ると、「食品などから受ける累積線量を生涯で100mSv以下にとどめるべきである」としたものの、子どもに対してはより影響を受けやすい可能性がある「と考えられるとされた」と。「可能性がある」もしくは「可能性があると考える」と言えないのでしょうか?まどろっこしい。委員会の報告は「わかりやすく」を念頭に願いたいものです。でも結局子どもの基準については定められませんでした。
一刻も早く、個体の小さな子どもの数値を定めて発表すべきだと思います。
区議会議員 市橋綾子
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