今回の決算委員会で気になったのは、事業の執行を指摘する時に「温かくない」「優しくない」「悲しい」「切ない」などの情緒的、抒情的な言葉を使った男性議員の発言。そこは論理的に指摘して改善を求めるべきで、やさしい、悲しい、切ない、あたたかくないは止めてもらいたい。かくいう私はというと、放射5号線道路整備について杉並区民の自治を踏みにじった東京都のひどさ加減に「都に対してなぜ区はもっと怒らないのですか!」と責めたてて。(ちょっと反省。でも、怒っている)
一方、減税基金条例の廃止議案を来年2月の第一回定例会に出す予定、ということが決算特別委員会の質疑で明らかになりました。即、新聞やTVで報道されたのですが、待ってください。本来なら、減税基金委員会に報告して、そして議会に知らせる、という手順で運ばねばなりませんし、この条例には付帯決議があり、「基本方針の策定、変更にあたっては、あらかじめ区民および区議会の意見を聞くこと」となっています。手続きがなっていません。どうしたことでしょうか。なんだかめちゃくちゃです。
決算審査の最終日の今日、これら決算に賛成か反対かを会派ごとに表明する「意見開陳」を行いました。委員会での質疑をとおし、また、区の担当者が作成した資料をもとに施策の執行状況を検討した結果、私たちの会派内で判断は分かれました。
「一般会計ならびにすべての会計決算案に対し小松久子、そね文子、市橋綾子は認定すべきものと判断しましたが、奥山たえこ、すぐろ奈緒は、前山田区政のもとでたてた2010年度予算に反対とした経緯もあり、老人会計をのぞく各会計決算について不認定とする」という意見開陳をしました。理に適っている判断だと思いませんか?
しかし予想通り、自民、公明、民主(共産はどうだったかな?)から批判のヤジ。
「別れたらいいじゃない!」「なんで一緒にいるんだ!」ワーワーワーワー・・・・と。
すると区長席で区長も議員席に向かって、「我慢が必要なんだよ、我慢が」と嬉しそうにおヤジりになりました。これはヤジを言った議員たちに向かっておっしゃったのだと思いたい。
そう、ネット・みどりは共同会派であって統一会派ではないのです。判断が分かれる時もあります。「決しておかしなことではない。そういうのに慣れるためにはお互い我慢が必要なんだ」と区長はヤジられたんですよね。 区議会議員 市橋綾子