被災地を励まし続けよう

3月11日に思うこと

 牡鹿半島でボランティア活動 2011.10.16
牡鹿半島でボランティア活動 2011.10.16
津波等に対する「想定が甘かった」事ではなく、「どんな事が起きても苛酷事故は起こさない」という「設計思想・指針」がなかったということだ。絶対ということはないのである。私たちは30年も50年も,100年も先の人たちに大変な災禍を残すことになってしまった。原発のことである。日本だけでなく世界に対してもである。

3月11日のあの巨大な惨事から1年が経った。17000人もの方が亡くなり、いまだ3000人もの方が行方不明である。東京にいると震災のことを「ふっ」と忘れてしまいそうな現実があるが、改めて被災され今もなお困難な生活をされていらっしゃる方々にお見舞いを申し上げたい。

私が相談を受けている「東京都生活再生事業」「生活サポート基金」にも震災関連で仕事がなくなり収入が激減して生活が立ち行かなくなったり、親兄弟が行方不明で探しにいくために職をなくしたという方、仙台から避難してきたが住むところを探したい、生活費がままならない等などの訴えが持ち込まれた。災害が起きると生活基盤が失われ、格差が一層顕著になり痛ましい。
政治の力が試された1年であり、まだまだ復興計画がまとまらない地域になお一層すみやかな決断が望まれる。

3月11日多くの行事が全国各地で行われる。「3.11東京大行進 追悼と脱原発の誓いを新たに」 、「3.11原発ゼロへ 国会囲もうヒューマンチェーン」など。ぜひ自分のこととして考えるために、被災地と思いをひとつにするためにも参加してみよう。(杉並・生活者ネット代表 藤田愛子)