注目の都議会で小松久子が一般質問しました
小池百合子知事が就任以来、豊洲新市場への移転延期、オリンピック施設整備の見直しなど、都政改革を展開し、世の中の注目を浴びています。
「豊洲市場の地下空間設置と盛土がなされなかったことに関する自己検証報告書」では、「盛り土すべき」という専門家会議の提言から「盛り土なし」の工法に「いつ、だれが、なぜ」変えたのか、解明されませんでした。都政の意思形成過程の情報を公開していくことについて、知事に質しました。
子育て支援については、仕事と育児の両立を図る環境をどのように整備していくか、また待機児童対策については保育の実施主体である区市町村とともに、連携を密にして取り組むべきと意見を述べました。
八ッ場ダムについては、生活者ネットが取組んできた「東京の水問題」の観点から、東京は水が足りているのに巨額を投じて八ッ場ダムを建設することは税金の無駄遣いであること。八ッ場ダムの基本計画変更は1986年以降今回5回目で、当初、2000年度に完成、事業費2110億円だったものが、計画変更で工期延長と事業費増額を繰り返し、今回は720億円増額して5320億円、都の追加負担分は99億円にものぼること。無駄な公共事業の典型であるため、事業は止めるべきと主張しました。
そもそも、八ッ場ダムを建設する根拠は、水道水源が足りないというところから発していますが、水需要は20年以上減少しています。にもかかわらず都はいまだ水需要が増えるという予測を出し続けています。
小松久子が「治水の面でも利根川・江戸川における八ッ場ダムの効果は非常に小さいだけでなく、東京の水害は、ゲリラ豪雨による内水氾濫ばかりであり、局地的な豪雨に八ッ場ダムは全く役に立ちません。」と述べたところで、自民党都議団からヤジがとびました。
「2019年度完了に向けて工事は続ける。都は引き続き、国に対して、工期の厳守と徹底したコスト縮減を強く求め、八ッ場ダムの一日も早い完成を確実なものにしていく」との答弁に、傍聴席からは大きな落胆のため息が聞こえました。(前区議会議員 市橋 綾子)
小松久子の一般質問全文と答弁はこちら