フランスで『ミツバチの羽音と地球の回転』上映会を開催

反響は大きく、各地で上映が広がりそうです

3月17日と24日、私たちグループ パルタジェレスポワール311(フランス語で「希望を分かち合う」の意)は、鎌仲ひとみ監督『ミツバチの羽音と地球の回転』をフランス・リヨンで上映しました。このグループは本作を上映する目的で作られたグループで、東京、リヨンに住む日本人女性6人がメインメンバーです。

3/11以来原発に疑問を持っていた友人と私は昨年夏にこの映画を見てから、フランスで上映したいと思い動いていました。一方リヨンでも同じ思いの方たちが上映へと動いていたのですが、映画会社が繋いで下さったおかげでグループとなり、ずっと広がりのある上映会にすることができました。2回の上映では、どちらも満席でしかもフランス人、日本人、老若男女、色々な方々が見に来てくださいました。

上映後に討論会を開催しましたが、フクシマの現状への懸念はもちろんのこと、フランスは世界第二位の原発国ということでエネルギーシフトや、フランスでどのように脱原発ができるのだろうか?という点に関心が集まりました。反響は大きく、今後もフランス各地で上映が広がっていきそうです。

同日に他グループによって上映が行われたパリでは入場しきれない人もいたくらいの入りだったそうです。この映画はフクシマ以前に製作されていますが、だからこそ、「事故」という枠組みを超えて、原発を持つ国に等しく関係する映画だと思います。「原発」には原子力の脅威以外にも様々な問題があり、とても一つの映画だけではカバーしきれません。「ミツバチ」をみられた方は、ぜひ「六ヶ所村ラプソディ」や「ヒバクシャ」もみていただきたいと思います。

私自身、グループを通してメンバーとつながることで、原発労働者問題や、エネルギー選択が私たちの子孫にいかに重要かという点にも目が開かれましたし、人が集まって何かを実行する時の力というものを実感しました。今後も何らかの形で活動を続けていく予定ですので、ご興味のある方はどうぞブログをみにいらしてください。
(グループ パルタジェレスポワール311 / 杉並ネット会員 ダコスタ花子)