原発都民投票の署名、締め切り迫る!

杉並区民に署名してもらえる〆切期日2月9日まで残された時間はわずかになった。
1月27日、早稲田大学で開催されたシンポジウム「げんぱつ?日本の未来?誰が決める?」に参加し、この活動の意義と現時点での状況を再確認した。以下に報告したい。

山本太郎氏は「今いる議員でなく、気づいた人、目覚めた人が議員になればいい」と発言。まさに生活者ネットのことを言っているようだった。今井一氏は「出直し総選挙などやっても原発推進派議員が議席を取るのは目に見えている。しかし、住民投票をして反対派が負けた例はほとんどない。黙っていたら何も変わらない」と叫び、18歳でスェーデンの原発国民投票を経験したレーナ・リンダルさんは「18歳でも考えて投票することは可能です。私が出来たのですから」と当時の気持ちを解説。その後日本に来て日本が好きになったのに次々原発を建てることに驚き、日本人の環境問題への意識の低さを感じ危機感を持ったと流ちょうな日本語で語ってくださった。

元国立市長の上原公子さんは「チェルノブイリの事故後、小さい子を抱えた私たちは必死で運動したけれど、こんな事故が起きてしまった。その後悔が私を突き動かす」と話し、「でも、今回は若い人たちが一緒になって頑張っている。こんなこと今までの運動で経験したことがない」と話された。私も、このシンポジウムを企画した大学生の真摯さに確かに希望を見た気がした。最後にランキン・タクシー氏は♪放射能つよい、放射能えらい誰も差別しない、だれにでも降る・・・♪と歌った。私たちは3月11日以来大変な時代を生きている。福島の原発は都民に送られる電気を作っていたのに、福島ではまだ子どもが外で遊べないのに、東京で都民投票したいという願いをかなえるための第一関門がこんなに苦戦するのはなぜなのか。コミュニティのつながりの希薄さか?無関心か?責任をとることを避けるのか?否、これをチャンスに変えなければ。

杉並でも若い人が参加して風を送り込んでいる。インターネットやTwitterで活動を知り、これまで政治のことに興味がなかった若者も、震災後の「何かしなければ」「変わらなければ」という思い に突き動かされて集まってくる。一方で、22年前に「食品安全条例制定」を求める直接請求の活動を担った世代の存在感も大きい。草の根の活動を担うのはいつも「生活者」であるということだろう。
 弧族の国になってしまったとさえ言われていた日本で、震災後、大きく変わったものと早くも忘れ去られようとするもの。今世界からも注目されている日本、この国に生きる者の民度が問われている。   (直接請求を成功させる会・杉並 鹿取愛弓)