良くも悪くも個性的で強いリーダーシップが顕著だった前区長から政権交代したことで、注目を浴びている田中良区長です。
この間、杉並区在住で都内最高齢とされていた女性の行方が不明であることが8月に明らかとなり、当該区の首長としてTVニュースで田中氏の映像がひんぱんに流れましたが、定例会としては就任後初であり、34人の傍聴者が訪れるなか所信表明が述べられました。
その内容は、前区長の議論なき独断的な運営、区民や職員に対する信頼が乏しかった独自の歴史観や道徳観、イデオロギー色の強い主張、トップダウンの組織運営が組織活力の低下を招いた…など、率直な山田批判に満ちています。
また、ついこの前議決された「減税自治体構想」の新たな積立てはしない、前区長が頑として受け付けなかった「小中学校エアコン設置」を来年夏じゅうに全校実施、「教育憲章」について「策定の必要性を含めゼロベースで」議論、など「反山田」色のつよいこと。
これまで無批判に山田イズムに賛同してきた人たちは議会でどう対応するつもりなのか。
議会では自民系と民主、保守系の区政杉並クラブなどが大同連合して17人の巨大会派が生まれています。その動きにも注意を払っていかなければなりません。
今議会では昨2009年度決算審査もされることになっており、いろいろな意味で注目の集まる議会です。14日には市橋綾子と小松久子が一般質問に立ちます。ぜひ傍聴においでください。 区議会議員 小松久子