運動グループ地域協議会の新年会で考えた「食のこれから」

CSまちデザインの近藤惠津子さん講師に

杉並区内で活動するワーカーズ・コレクティブなど、生活クラブ運動グループの諸団体で構成される地域協議会の新年交流会が1月11日、あんさんぶる荻窪で催されました。

交流に先立ちCS(コミュニティスクール)まちデザインの近藤惠津子さんを講師にお招きして「遺伝子組み換え(GM)食品」についての講演会。近藤さんは生協活動を母体として9年前にCSまちデザインを立ち上げ、「食のこれから」をテーマにさまざまな切り口で講演活動を展開中です。

96年から輸入され始めたGM農作物。日本では生産されていませんが、世界の農場では作付面積が年々増え続けています。これを「仕方がない、受け入れる」とするか「絶対にいや」とするか。近藤さんが中学3年生の授業で子どもたちに質問すると、答えは半々なのだそう。

しかし本当にあきらめてしまっていいのでしょうか。GM作物の本質は「絶対に農薬をつかう農業」「食の問題というより環境問題」という近藤さんの指摘が端的に表しています。地球のためにならない作物だということです。

近藤さんはまた、消費者としてまだ私たちにできることがあるという、活動のヒントをくださいました。昨年秋にメンバーが区議会に提出した食の安全にかかわる陳情が保健福祉委員会に付託されています。採択されるよう、運動グループとして見守っていく必要があります。

運動の原点を同じくする人たちとの交流は、いつもの年同様に豪華なおいしい手作り料理が並んだこともあって、楽しく元気になれるもの。各テーブルには新しい参加者の顔も見られ、和やかな会話が花開きました。 杉並区議 小松 久子