定額給付金の通知が発送されました

コピー機に免許証・通帳を置き忘れていませんか?

昨年の10月末から騒がれ続けてきた定額給付金。すったもんだした結果、国会の議決を経て、杉並区内でも定額給付金の書類が届き始めました。
心待ちにしていた方は「おッ!来た、来た」と思い、また、苦々しく思っていた方でも「これが噂のアレだな」と手にしたところではないでしょうか。

地域では、「さっそく記入して投函しました」という人から「ずいぶん面倒なものですね。コピーっていったってどこでとるのでしたか?区民センターに行けばコピー機がありましたっけ?」とさまざまで、なかには「コンビニにコピーをとりに行ったら、ガラス面に前の人が忘れていった通帳や免許証が残っていたんです」「年寄りにコピーをとれって言われてもねー」という話を聞きます。

どうも、小・中学校でも話題になっているらしく、
「うちの子が学校から帰ってきて、おかあさん、ボクのテイガクキュウフキンでゲーム買ってもいい?なんて訊くんですよ。だめ!あんたたちの塾の費用に消えるんだから!って言ったんです」
なんてことも。夢があるような、ないような・・・。

国から杉並区に来た金額は、定額給付金77億円と事務経費4億円、合わせて約81億円。この金額をお話しすると、
「介護保険の見直しで、介護用ベッドを借りられなくなった人がご近所にいるんですよ。そういう人に区独自でサービスできるのではないですか?」
「保育所が足りないっていうじゃない。何とかできないの、給付金集めて」などというお声をいただきます。
まったくそのとおり。分権一括法って何だったのか、と。その自治体に今必要なサービス、これに自由に使えるというのが生きたお金の使い方だと思います。生活者ネットワークでは、定額給付金を簡単に「寄付」できるしくみができないか、と質したのですが、どうしても一度口座に振り込まねばならないとのこと。融通がきかないというかなんというか。

届いた書類の1枚に「定額給付金の寄付のお知らせ」がプリントされていました。みどりの基金NPO支援基金、社会福祉基金が紹介されています。また、全国80のNPOが共同し、定額給付金を「少しでも世の中のために役立てたい」と考える方々のために「定額給付金基金」もあります。

さて、この定額給付金、どう使ってくれようか。使うにしても寄付するにしてもまずは口座に入れる手続きが先。口座に入ってから、じっくり考えるとしましょう。 区議会議員 市橋綾子