土地を杉並区土地開発公社が4億円余で買い取り、契約を済ませて現在、区の所有となりました。今後、区の公園として整備するため都市計画審議会での審議を経て、来年度予算に国からの補助金交付(3分の1)を見込んだ残りの額が計上されるもようです。
この大ケヤキに親しんできた地域の人たちや、貴重な樹木を残したいと考えるおおぜいの人たちの願いが、土地所有者や区を動かしたのです。
ただ、今回だけ特殊な扱いとするのでなく、公的な財産として保護すべき「みどり」とは何か、という考え方を今後のために整理する必要があります。これからこのようなケースが生じたときによりどころとなるルールづくりが急がれます。
また、ここをどのような形、どのような公園にしていくのか、住民が声をあげていかなければなりませんし、それが反映されるようなしくみも必要です。公園づくりを通して、水とみどりのまちづくりを考え行動するコミュニティに育っていけたらいいですね。
杉並区議会議員 小松久子