石原都政では知事の関心は都民の生活へ向きませんし、一時代前の開発思考からの脱却は図れません。石原知事は批判や忠告に全く耳を傾けないし、都合の悪い質問には恫喝で返す暴君です。私も出席していた百条委員会で浜渦副知事を更迭したにもかかわらず、次の年には参与で都庁へ復帰させるなど、とんでもない人事采配をします。浜渦氏の復帰を許した自民党も自民党ですが。
それにしても民主党には呆れます。現都知事に対して「公私混同一掃」「都政の正常化」「オリンピック反対」これだけの論点がありながら独自の対立候補を立てられなかったのですから。
都議会民主党は2007年度予算に反対すると言っていますが、個々に問題があり、条例に反対しようとも、全否定は良い結果を生むとは思えません。予算に賛成しても、政治の理念が違えば反対候補を出すことは十分あってよいことだと考えます。
反石原陣営は市民も含め、感情的にではなく、石原都政の8年間を政策ごとに明確に検証をすることが必要です。アドバルーンを上げはしたものの最後の詰めが甘く中途半端に終わっているものが多くあります。
都政を市民に取り戻しましょう。分権型の、環境と人権を基本にした東京につくりかえていきましょう。
杉並・生活者ネットワーク代表 藤田愛子