今年度モデル実施に杉並区は足立、大田、品川各区と並んで名乗りを上げ、10月から高井戸の清掃工場で焼却が始まります。安全性に根強い不安があるなか、これまで「燃えないごみ」として埋め立ててきたプラスチックを可燃ごみとして燃やそうというのですから、180度の方針転換です。
また時期を同じくして、ごみ焼却熱から生じさせた電気を販売する会社を、23区一部事務組合(一組)と東京ガスとの出資で設立する動きが進んでいます。一組60%、東京ガス40%の合弁会社として23区の施設に売電するとされていますが、公平性や事業内容の視点からさまざまな疑問が考えられます。
先の6月議会では東京・生活者ネットワークの23区議員がこれらの点について各区で質問に取り組むことを申し合わせ、私も一般質問に立ちました。7月以降はその後の連携活動として、この問題に対する各区長の考えを他区の議員や生活者ネットメンバーが聞くため、直接会って懇談する機会をつくってきました。生活者ネット議員がいない区でもできるだけ区長には面会できるように算段をし、私は台東、目黒、豊島の各区長との懇談に参加しました。
そして8月30日、山田区長との懇談には大田区議の奈須りえさん、目黒区議の工藤春代さん、中野ネットの大橋美紀さんと藤田愛子が同席しました。統一の区長意向調査への回答はいずれ別の場で報告しますが、新会社に関する私たちの疑問に山田区長が理解を見せたことは収穫と言えそうです。
杉並区議会議員 小松久子