15日、善福寺川を魚の棲める川にすることをめざして活動する団体やさまざまな環境団体が中心になって、善福寺川フォーラムが開催されました。環境博覧会でもお馴染みになっていますが6回目の今回は「雨水を捨てないで!雨は天からのおくりもの」と銘打って行われました。
雨が降ると下水が川に流れてしまう合流式を改善し、善福寺川の流れをきれいにしていくことが運動の発端ですが、昨年9月の集中豪雨を契機に、まずは雨水を川に流さないことを訴えています。
杉並・生活者ネットワークは、9月議会ではハード面・ソフト面における防災と都市整備の視点での対策を、11月議会では「みどりの条例」改正の関連で環境の視点から水循環について質問しました。アスファルトの透水性舗装、雨水浸透枡助成などのこれまでの事業に加えて、区民が個人レベルで取り組むことのできる雨水貯留槽への助成を提案した結果、今年度から予算化されました。
フォーラムでは「雨水市民の会」の村瀬誠さんが、自然界で今何が起きているか、雨や土の嘆きに耳を傾けて雨水を土に返していくことの重要性が語られました。墨田区での積極的な雨水利用の取り組みなども報告されました。また「ソーラーの足立をめざす会」の三井元子さんからは、市民レベルの運動として雨水タンクの設置をさまざまな業種の中小企業の方々の協力で進めている事例が紹介されました。
自然界での循環を考えながら、とかく嫌いがちな雨から学び捨ててしまわないことの重要性を再確認しました。 加えて杉並区役所の環境課から、助成事業の説明がありました。当面、指定されたタンクの金額の半額(上限3万5千円)が30戸に助成され、5月8日から受付が開始されます。
個人宅の屋根に降る雨をタンクにためることは、すなわち小さなダムをたくさん作る「小さなダム構想」です。自然の恵みを大切にするための行動を起こしてみませんか?
区議会議員 河津利恵子