憲法記念日に寄せて

ロシアのウクライナ侵攻が止まりません。

戦争は最大の人権侵害であるだけでなく環境破壊です。

ロシアの侵略行為に断固抗議し、軍事行動を直ちに中止し、ウクライナから撤退するよう強く求めます。

 

さて、5月3日は憲法記念日でした。

ウクライナ侵攻を受けて、にわかに核共有について議論をすべき、「緊急事態」に対応するために憲法改正をなどの意見が自民党や維新から出されています。最終的に日本を戦争のできる国へ持っていこうとしているのか、非常に危ない発言ばかりです。

このロシアのウクライナ侵攻は、他国に攻め入り世界大戦に突き進んだ過去を想起させます。

自民党の一部には日本国憲法は押しつけられた憲法であり、日本が作った憲法に作り替えるべきであると主張していますが、敗戦後サンフランシスコ条約で調印できたのは、平和主義を掲げ憲法9条を手にしたからなのではないでしょうか。アメリカの庇護の下であれ、経済的にも発展し世界的にも認められたのはこの平和主義によってだと思います。

第二次戦争前大戦前の昭和15年に陸軍が作った「戦争経済研究班」は総力戦 研究所に引き継がれ、昭和16年8月に出した研究結果 は「日米戦日本必敗」であり、このことは昭和16年8月下旬、首相官邸で 近衛総理、東條陸相他の前で発表されています。それはエネルギーと食料の不足という要因からでした。

現在はどうでしょうか。戦前より食料自給率は低くカロリーベースで37%です。エネルギーもしかりです。エネルギーも食料も外国からの輸入に頼るしかない、グローバリゼーションにどっぷりつかった国なのです。他国と協調しながら平和主義を貫くことが重要と思います。

杉並・生活者ネットワーク 代表 藤田 愛子