3人の区議の議会活動報告会 ― 防災・放射能、いじめなどへの取り組み―

左から小松久子、そね文子、市橋あや子 午前の部@杉並産業商工会館

10月25日に議会報告会が、午前の部と夜の部の2度行われました。午前の部は阿佐ヶ谷・産業商工会館の集会室に小松久子、市橋あや子、そね文子の3人の区議が揃いそれぞれの取り組みについて発表しました。

 参加者の中には、地元で地域防災に取り組んでおられる方や、エコスクールの研究をされている方もあり熱心に質問をされていました。とくに防災については、市橋さんが和田堀公園の災害時用洋式トイレの増設、女性用備蓄品の中にポンチョ、まゆ墨をく加えることなど女性や高齢者に配慮すべきことを議会で提案しました。昨年の大震災の記憶がまだ生々しいので、とくに関心の集まるところです。

 また市橋さんは、策定中の「男女共同参画社会をめざす行動計画」について語り、杉並区の男女平等推進センターが充分に機能していないことを指摘しました。

 そねさんは給食の放射能対策についての杉並区の取り組みについて、1食まるごと検査の結果が基準値の1ベクレル以下であることを報告しました。また子ども関連施設での殺虫剤、合成洗剤の使用を極力控えることを区に要望しています。

 小松さんからは、校舎のハード面の設備や、ソフト面の環境教育が一体となった「杉並区版エコスクール」の一般質問について報告されました。ESD(=持続可能な社会づくりのための教育)の考えを採用したモデル校の設置については区が前向きな考えを示したそうです。またいじめ問題についてはチャイルドライン、子どもオンブズなど「子どもによりそうしくみ」の必要性を強調しました。小松さんが提案した、みんなでお互いを大事にし合うことを学ぶ、集団のためのプログラム「構成的グループエンカウンター」は子どもを持つ親として非常に興味をもちました。ほかに「原発」都民投票の振り返りとその後について意見が交わされました。

 夜の部は西荻地域区民センターで行われました。参加者から子育て応援券の使い方や、障がい者に対する虐待の問題が投げかけられました。障がい者を在宅で介護する家族の問題は、今後も日本の社会を反映するテーマとして目の離せないものがあります。陰の部分に光を当てる、そのような政治の力をこれからも3人の議員に期待しています。

(杉並・生活者ネット会員 中村 智子)