政府は3月末の法案成立の見込みの後、朝鮮学校も対象とするのか専門家の議論も踏まえたうえで夏ごろ結論を出すことになっています。それまでは除外ということです。
そのような中、3月27日(土)、「高校無償化」制度の朝鮮学校除外に反対する緊急集会が開かれました。主催はわずかな準備期間で集まった朝鮮学校の支援をする団体、賛同団体などおよそ70団体からなる実行委員会で、杉並・生活者ネットワークも呼びかけに応えてすぐに加わりました。
前日までの冷たい雨が嘘のような、桜のほころぶ午後。代々木公園イベント広場(NHK放送センターの横)にだんだんと人が集まってきました。当事者である朝鮮高級学校生も230人も学校から駆けつけました。周りの警官もそうとうな数でやはり緊張します。
集会のオープニングは朝鮮学校オモニ会による「ハムケ(共に)」という歌。メロディーもきれいだけれど、お互いの違いを認め合って、歴史を乗り越えて共生しましょうという歌詞が良い。歌声がまだ耳に残っています。会場の緊張がほぐれるのがはっきりとわかります。
前半は朝鮮学校の生徒たち、社会科の先生と朝鮮の人たちが続きましたが、とりわけ印象に残ったのが、最後の保護者のハンさんの首相にあてた手紙。
後半の日本人からの発言。東京教組が37年前から年に一度開催されている「日朝教育交流の会」についての報告も、興味深く聞きました。「来年の会にはすべての国会議員に見に来てもらうよう招待状を出したい」と役員OBで杉並在勤の長谷川和男さん。
3時半から「高校無償化から朝鮮学校を排除するな!」「教育の差別にハンタイ!」国境も世代も超えたシュプレヒコールが週末の渋谷の街にこだましました。途中からデモに加わる人も多数いたように思います。隣を行進する高校生に「保護者のかたですか?」と朝鮮語で聞かれたのですが、ちゃんと意味がわかって答えられたのが不思議でもあり、嬉しくもあり。(*^_^*)
まだまだ活動は続きます。 杉並・生活者ネットワーク 塚原彩子