生活者ネットをふくむ市民活動団体側は、これを「右翼的・強権的色彩の濃かった山田区政をリセットし、市民主体の区政をつくるチャンス」と候補者選定を進めたが、石原伸晃氏を中心とする自民側と山田宏氏側が千葉奈緒子氏を擁立したことに対抗する形で田中良氏が出馬を決意したことを受け、田中良氏を推す流れに舵を切り替えた。
すぐに杉並・生活者ネットは田中良氏と政策協定を結び推薦することを決め、選挙中の遊説や支持者への電話かけで「区長は田中良氏に」と訴え応援した。ネット区議候補のそね文子にいただいた20,000票が田中氏と千葉氏の票差となっているのは、そのかいがあったものと思う。市民側が候補者を出していれば田中氏の当選はなかったかもしれない。
政策協定は以下の項目であるが、生活者ネットの考え方が田中候補の選挙公約に反映されており、これを実現させるための手順をこれからさらに詰めていくことになる。
地域分権と情報公開を進め市民参画が当たり前の区政にしていきたいと考えている。 杉並・生活者ネットワーク代表 藤田 愛子
『田中良氏との政策協定』
1.低炭素地域づくりを推進する
*自然エネルギーを拡充する
2.誰もが安心して地域で暮らす
*介護者の生活を守る
*高齢独居者対策を進める
3.地域主権の具体案づくりをすすめる
4.新しい公共づくりを杉並からすすめる
*NPOの活動を支援する
5.子どもが大事にされるまちづくりをすすめる
6.農地の多様な価値を認め、杉並の農業を守る
7.外環建設計画については、住民への迅速かつ充分な情報提供をすすめる