民主主義がわからなくなった ~2019参院選を考える

2019年7月30日 16時41分 | カテゴリー: 選挙, 都政・国政にもの申す

7月21日参議院選挙が終わり、比例代表区で杉並・生活者ネットが応援した「若林ともこ」さん(立憲民主党)は当選に至りませんでした。今回の選挙で注目されていたポイントは2つあり、「政権与党(=自公)が改選議席の過半数となるか」「改憲勢力が発議可能な議席数(3分の2)を確保するか否か」でしたが、いずれも事前に大手メディアは「過半数確保」「3分の2は厳しい」という分析を公表していました。

そして結果はその通りになりました。しかし、山本太郎氏が立ち上げた「れいわ新選組」と「NHKから国民を守る党」が議席を獲得しここまで存在感を示す勢力になるだろうとは、予想されていなかったと思います。少なくとも私にはそのような認識がありませんでした。

奇策、とも言える山本太郎氏の作戦が見事に成功し重度身体障がい者ふたりが国会議員になったことは、刮目すべき画期的なできごとでした。議事堂のハード面でのバリアフリー化も、人の配置やルールの見直しなどソフト面での受け入れ態勢も、一気に進むでしょう。

ALS(筋萎縮性側索硬化症)による闘病生活ののち先日亡くなった「須田春海さん*」のことを思うと、同じ病気である舩後靖彦氏の当選について何とコメントするだろうか、と考えます。

しかし「れいわ」も「N国」も、政策をざっと読んだ限りでは、なぜそれほど支持を集めたのか、私にはわかりません。また東京選挙区で自民2プラス維新1、すなわち「6人のうち半分が改憲派」という結果になったことは、大半の人が「改憲は不要」とする民意とは完全にずれています。

何より、半数が投票しなかったという、この投票率の低さには暗然とせざるを得ません。女性議員が増えたと言われていますがようやく28%、3分の1以下です。

民意の理不尽なこと残酷なこと。民主主義はいまだに発展途上にあるということなのでしょうか。(杉並・生活者ネットワーク事務局長 小松久子)

 

*須田春海さんについての参考記事はこちら