12月16日衆議院議員、都知事のダブル選挙に向けて

離合集散とはよく言ったものだ。1970年代から1980年代にかけても新党結成がなされたが、今日ほどたくさんの政党ができたのは初めてだ。第3極を目指し合流したり、離れたり。誰のため、何のためにと思わざるを得ない。

 つい先日、投票するところがないという人のためにと滋賀県の嘉田由紀子知事が新党「日本未来の党」を発足させ、「卒原発」を掲げて出発した。しかし、ここに「国民の生活が第一」が参加、石原慎太郎氏に袖にされた減税日本の河村たかし氏も参加。社民、みどりの風からも合流とのことで100人規模になるそうだ。

 政党とは綱領があり、主義主張の同じ人が参加するものだと考える。そしてそこに参加したら、その政策を実行するために働くはずなのだが…。

とにかく、私たち有権者は政策をしっかりと読み込み、すべてを一致させることが難しければ自分が一番大切だと思うことを政策として掲げている政党を探すことが肝心だ。

 今回のように誰がどこに入党したのか分からない時は特に政策を吟味しよう。消費税は福祉にと言いながら、公共工事をはたまた画策している自民党に戻すのか、決定過程を明らかにしたために反対に物事が決まらなかったけれども、もう一度「2030年代に原発0」を明確に表明した民主党にやらせてみようと思うか、石原慎太郎氏の憲法改正を是とするのか、視点はいくつもありそうだ。

さて、この衆議院選挙の陰に隠れてしまった都知事選だが、生活者ネットワークは「原発のない社会へ―東京から脱原発政策をすすめます」という政策の柱を持つ宇都宮健児さん支持を決定した。自公が推薦する猪瀬直樹氏ではこれまでの石原都政と何も変わらない。市民が参加できる自治のまち東京を選択しましょう。(杉並・生活者ネットワーク代表 藤田愛子)