1年ごとの首相交代劇、5回目

2011年8月31日 11時52分 | カテゴリー: 都政・国政にもの申す

原点に戻って生活第一の政治をすることを望む

1属1種の日本特産の花 レンゲショウマ
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菅直人首相が8月26日正式に退陣を表明、またもや短命政権に終わった。1年単位での首相交代劇は、5回連続という不名誉な記録を更新した。
民主党は8月29日、菅直人首相の後継代表を決める代表選挙を行い、野田佳彦財務相(54才)が海江田万里経済産業相(62才)との決選投票の末、新代表に選出された。野田氏は衆院本会議で第95代、62人目の首相に指名された。

 海江田氏は約120人の党内最大勢力を率いる小沢氏や、鳩山由紀夫前首相の全面的な支持を受け、1回目の投票では最多の票を集めた。しかし、野田氏が、海江田氏を通じた小沢氏の影響力維持を懸念する中間派の支持を集め、決選投票では海江田氏の票を上回った。

菅氏は首相になって何をしたかったのだろう。民主党の党綱領が曖昧なことが最大の原因であるが、昨年7月の参院選敗北から始まったねじれ現象は、最後まで政権の手足を縛り、マニフェスト後退を余儀なくされた。国家観や国家経営という観点が薄く、首相の責務には荷が重すぎたきらいもある。本来政府を支えるべき与党との一体化にもつまずき、結果的にそれが政権の寿命を縮めることになった。まさに、満身創痍の退陣だ。

 しかし満身創痍ということは、自民党政権であればすべて闇の中であったろうことが白日の下に曝されたということだ。これは功績の一つであろう。また、実際にはまる2ヶ月粘ったために、脱原発宣言に代表される次世代エネルギー政策のビジョンを示し、再生エネルギー特別措置法案を通したこと。社会保障と税の一体改革で消費税を含む財政再建の道筋を明確にしたこと。小沢氏の力を借りずに政治と金の問題に厳しい姿勢で臨んだ点も功績だ。 

 しかし、この再生エネルギー特別措置法案も実施に至るまでには数多くの困難な局面が待っている。次期政権は是非脱原発を日本の方向と捉えて進めるべきである。

借金が1000兆円にならんとしているが安易な増税はまかりならない。徹底的な行財政改革を実施した上でのことである。天下り問題をはじめとする公務員改革はまったなしである。「親小沢」ではなく原点に戻って生活第一の政治をすることを望みたい。
杉並・生活者ネット代表 藤田 愛子