杉並区議会が市民の良心を示した

2007年10月18日 11時37分 | カテゴリー: 杉並情報

集団自決「強制」削除の教科書問題で議決

17日の区議会最終日。本会議で市民の良心を示す決議がされました。議会運営委員会より提案された、「沖縄戦『集団自決』についての教科書検定に関する意見書」を国と政府に出す議案が、賛成多数で可決したのです。

意見書提出を超党派で議員提案できないか、とこの間さまざまに作戦を練り、決算特別委員会の昼休みや休憩時間を割いて話し合いを重ね、案文をまとめてきました。しかしなんといっても最良の方法は、議会が全会一致で可決することであり、杉並では議会運営委員会を通過することが通例となっています。

交渉会派である「社民党・みどり」の小野議員を中心に私もそのための調整に動き、各会派を回ってこちらの考え方を伝え、紆余曲折ののち議会運営委員全員による提案というかたちにまでもっていくことができました。

しかし最終的に全会一致の可決にならなかったのは、残念ではあるけれど無理からぬことと思っています。なぜなら、「文科省に検定意見の撤回を求める」そして「軍関与の記述の回復を求める」という明確な書き方がされなかったからです。この点には不満が残ります。(提出が決まった意見書はこちら)

じつは一時は小松・市橋で議員提案をするつもりで提案書を用意していました。結局それを取り下げたのは、「杉並で」、「議会の総意として」意見を出す「実績を残す」ことが重要だと決断したからです。ぎりぎりの判断でした。

同様趣旨の議案2本と併せて3議案が提案されてから議決まで、審議には1時間半近くかかりました。自民系、民主、社民系につづいて述べた賛成意見の中で、私は「市民の良心」という言葉を2度、意識して使いました。この言葉で、生活者ネットワークの立ち位置を宣言したつもりです。

沖縄「集団自決」の教科書問題で自治体議会での議決は、都内23区では初めてです。
                                 区議会議員 小松久子